超歌劇 幕末Rock 27日 夜の部 感想

人生で初めて2.5次元舞台というものを見ましたが、とても面白かったです。
ネタバレ全開で感想をまとめてみました。雑多です。ものすごく雑多乱文です。
なお、ソウちん推しなのでソウちん中心の内容になっています。

個人的「あっ、幕ロのキャラが現実にいる」と思ったランキング
3位 ソウちん(「トサカくん!」って呼び方が可愛い)
2位 お登勢さん(個人的には功労賞案件)
1位 桂さん(桂小五郎は現実だった)
桂さん役の人が本当にものすごく桂さんで、すごかった。

開演前アナウンス、お登勢さんが声だけでもうお登勢さんでビックリした。この時点で既に、舞台すげえ!!となった。
「ペンライトのお尻を触ってみて。二つに割れてるでしょ?」が笑った。

冒頭、いきなりの新選組ダンスの洗礼を受ける。
「歌うのがやめられない…ならば斬る!」と井伊大老に斬りかかる土方さんがすごいカッコ良かった。
「悦楽を!」はやはりかっこいい歌詞だ。

目覚める龍馬とお登勢さんのコントで早速笑う。アニメ版のギャグのノリすごい好きなんです。
観劇前は、ゲーム・アニメの龍馬と舞台の龍馬との声の違いを受け入れられるか心配だったけど、歌い出された『Crash My Head』が龍馬そのものって感じですぐに舞台にのめり込んでいた。

弥太郎の役目がお登勢さんと美少年に分担されていて、サクリファイス弥太郎……と思ったものの、全体の尺や展開の取捨選択考えたら仕方ないし妥当だった。
龍馬と一緒にモジャモジャの先生の聞き込みをしてくれる美少年が可愛い。
シンディと龍馬の喧嘩を止めながら桂さんがモジャモジャの先生の似顔絵をおもいっきり踏んづけていたのに笑った。
シンディの提案する隊名は「高杉クローバーZ」でした。
これ回によって違うんですね、「BUMP OF 高杉」とか「高杉アンシエル」とか「レッド・ホット・チリ・高杉ーズ」とか。さすがシンディ。

タカツラ劇場がヤバすぎて笑った。
というか、シンディと桂さんの馴れ初めって資料集にちょろっと載ってた程度だったと思うから、ガッツリ盛り込んできたことも衝撃的だった。
今後は晋桂のカップリング名はタカツラって表記が流行りますかね!?
実は最初「タカラヅカ」とかけてタカツラって書いたんだと思ってた。

登場人物ダイジェストムービーと雷舞する志士組とダンスする新選組、どれを見ればいいのか混乱する。
と言いつつほとんどソウちん見てました。腰が……脚が……翻るコートがヤバかった。
展開の詰め込み方、アニメ視聴済みだとなるほど上手いな~と思ったけど、舞台が初の人だとストーリー理解できるのかちょっと心配だった。
場面のコロコロ転換ぶりが……でも舞台って大体こういうものなんだろうか。

新選組雷舞、サプラーイズ!ではじまる。ジャニーズかよ!
新選組の非常幻想を見ている龍馬がキンブレ二刀流していてすごい可愛かった。
しかも胡座かいてちょっと不満そうにぶんぶん振ってて超可愛かった。
この後しばらくずっと踊ってるソウちんを見続けていたせいで他の記憶が無い。
ソウちんが腰揺らして腕上げて手を振って踊ってた……ソウちん現実だった……。

井伊に呼び出されて頭を下げてたソウちん可愛かった。
井伊に呪われて身悶えてるソウちんエロかった。
台の上で両手を広げて、十字架に囚われているみたいにアンサンブルの人たちに捕まってるソウちんエロかった。
そのまま背後に倒れて人の波にさらわれていくソウちんエロかった。
屏風の向こうで影だけ映って身悶えてるソウちんエロかった。
朦朧としながらぼそぼそと『黒耀蝶』を歌うソウちんエロかった。
なんていうかソウちんヤバかった。

殺陣シーンが新選組の真骨頂でかっこ良かった。
ソウちんの刀の振るい方が優雅だし、鞘への仕舞い方も優雅だし、ちゃんと逆刃で入れてた!
近藤さんがアンサンブルから刀を奪って斬りかかり、そこに便乗して土方さんも刀を手にしていく流れが見事だった。
これが新選組……。

ソウちんの過去を龍馬が知るのが、近藤さんが語ってくれるという現実味のある展開になっていてよかった。
その流れで神台詞「昔のソウちんにロックを歌ってやりたいぜよ…」が盛り込まれていて嬉しかった。
アニメの頃からヤバい台詞上位ランクインしていた「僕は死ななくていいの?」をショタちんとソウちんがハモるのが最高にヤバかった。近藤さんは菩薩。
ショタちんを火事から助けた時、土方さんも一緒にいて既に接触があったシーンを盛り込んでいたのも良かった。アニメだけだとソウちんと土方さんの付き合いが長いってわかりにくかったし。
近藤さんと一緒にソウちんも『光の原石』歌ってたのが可愛くて切なかった。
近藤さんは舞台でも歌い出すと声が高かったよ。

『残響』天歌verは結構歌詞が違っていて、「雲を斬ってあげる」が「君を斬ってあげる」になっていて笑った。
歌詞が変えられたことで、これは総司の歌じゃない!と言われてもオッケーオッケー大体オッケーと思えるようになるからすごい。
それにこれは「大好きな近藤さんのための歌」と言われていたのが本当ものすごい救済。
しかもこの台詞を言うのがソウちん自身じゃなくて井伊だったのが、一層ソウちんの本音感出ててよかった……。

新選組とバンド組むぜよ!の話になった時、「松蔭のことは知らないよっ!」と叫ぶソウちんが必死に焦ってるように聞こえて可愛かった。
というか展開的に近藤さん死亡直後だから、精神的に余裕なかったんだろうなぁと思うとかわいそ可愛い。

バンド練習中の曲かよ!というのはちょっとツッコミたいところだけど、かかってくれただけで嬉しい『群青を射す光』。
アニメの脚本がベースだとこうするしかなかっただろうなぁとも思うし。
誠キーボードを押して飛び出してくるソウちんが可愛い。
元気のない龍馬に「トサカくん?」と尋ねるソウちんも可愛い。
大江戸天歌祭に乗り込んで返り討ちにあって倒れるソウちんが可愛い。
(ふらふらぁ……うつ伏せ)って感じで超可愛い。
ソウちんがとにかく可愛い。

『生きてゆこう』のかかり方も、シンディがマイナスな方向に決意を固めるのではなく、前向きに生きていきたいのに力不足で歯がゆい……というバックボーンになっていてよかった。
個人的にはアニメ版も面白くて好きだけど、「残響の使い方」「土方さんのソロがない」「生きてゆこうの使い方」が三大ひっかかる案件だったから、それらが全てフォローされていてとても良かった。
桂さんソウちん土方さんも生きてゆこうをハモリつつ、一緒に立っている龍馬だけは歌ってなかったのもグッと来た。

凹む龍馬を応援するのが、死んだはずの近藤さんと松陰先生なのが結構好き。勝先生すごい好きなんだけど尺の問題じゃ仕方ないね。
そこからの『LAST SCREAM』、めっちゃかっこいい曲なのにロケット出てきて吹く。
ロケットの準備してるお登勢さんに吹く。
ヘルメット渡されて(`・ω・´)ゞ敬礼で腹筋が崩壊する。
この舞台は歌劇であり喜劇だと確信する。ギャグが本当に面白い。

ロケットで飛んできた龍馬をぬいぐるみで表現したのが可愛かった。あれ商品化して欲しい。
舞台でまで言われる「だからそう言ってんじゃん!」はアニメのMVP。

『五色繚乱』すごい好きだし、和風さが幕ロでは逆に新鮮だったので盛り上がる。
ラップ風歌詞の部分は台詞が被って音量絞られていたけど、「天まで届け~♪」だけちゃんと歌う&ソウちんが天を指さしていて可愛かった。
この部分は実演するよう盛り込んでくれた舞台監督かどなたか存じ上げませんが誠にありがとうございます。

慶喜が地団駄踏んで「まるで駄々っ子だね」と言われたシーンで会場に笑いが起きたのが不思議だった。
ただアニメ見てたらここ別にギャグシーンじゃないと分かるけど、舞台だけで見るとものすごい駄々っ子度高かったからギャグっぽく感じたのか。
慶喜ソロ『宙ノ翼』も、井伊パートの歌詞が変わっていたりして興味深かった。
それまですごい裏声のショタ声出してたのに、歌になった途端ドスが効いていたのも。
舞台版森久保祥太郎慶喜様だったのか……。
一度引っ込んだヨッシーが再び現れた時、鬼の仮面を付けていたのが不気味で迫力あった。

いざ二条城へ!でも城門に結界が!
「Rockするんですよ!」と桂さんがスティック握って結界役のアンサンブルに殴りかかったところで吹いてしまう。Rockする(物理)。
桂さんを欠いた後、龍馬と土方さんはギター、シンディはベースを持っているのに対し、ソウちんだけ丸腰だったから、楽器を構える3人に囲まれて両腕広げて歌うソウちんがまるで守られている姫みたいでヤバかった。
ただし姫♂だ。

アニちんで一番好きな台詞「近藤さん、褒めてくれるかな……」が入っていて嬉しかった。
龍馬がもうずっとガチ泣きしながら進んでいってたのも胸に来た。舞台龍馬は結構弱虫さん。ペダルさん。
さすがに全裸天使回転寿司はなかった(当たり前)。
最後の龍馬が、やっぱりみんなで歌わないと、となるあたりはアニメよりゲームっぽかった。
たった一人でも歌って立ち向かっていく、っていうのが結構龍馬らしいと思うからアニメのラストも好きなんですけどね。

カーテンコールの新選組はハイタッチ成功してました!
むしろ27日に至るまで成功しなかったらしいというのが逆に見てみたい。
階段から降りてきた桂さんが、続くシンディへ向けて手で促していたのが可愛かった。

Tシャツに着替えた超魂團再登場後、ソウちんがずっと無表情な上に真っ先に後ろ向いて階段を帰っていったのに笑った。
でももう一度戻ってきた時はうっすら微笑んでいて、もうそれが超可愛かった。
ソウちん超可愛かった。
愛獲としてのキャラ作りを捨てて、笑顔の安売りをしなくなった素のソウちんとかってこんな感じなのかなぁと思った。
キャラ作り捨てたらそれはそれでしょっちゅう笑ってそうなんだけどね。ちょっと悪い感じの笑みをね。

最後に退場する際に、土方さんが床の紙吹雪を拾って自分でまた吹き飛ばしてニコニコしていたのがとても可愛い終わりでした。

お発勢さんが出てきて「双子設定いらないと思ったでしょ!?」の後に更に三つ子が出てきたのがめちゃくちゃ面白かったんだけど、時系列順感想に盛り込みにくかったので最後に。
お発勢さんが桂さんに発破をかける時、「お前弱虫だな!?ペダルだな!?」と畳みかけていたのがすごくヤバかったんだけど、もしかして日替わりアドリブなのか……?(追記:日替わりだけどペダルは変わらなかった模様)

初見の人は初演(超歌劇)から見た方がよいと思うけど、ブラッシュアップされた再演(超★超歌劇)も中毒性があるから両方見るのが一番だよ!